昔の喫茶店には茶色い色のお砂糖が置いてあったりしましたよね。
白いお砂糖と何が違うのかわからないけど、子供ながらに「おいしそう!」とか思っていました。
コーヒーや紅茶に入れると「まろやかになる」ような、そうでもないような…。
自分で料理に使うようになってから「けっこう違う!」ということがわかってきました。
砂糖の種類
砂糖には大きく分けると「含蜜糖(がんみつとう)」と「分蜜糖(ぶんみつとう)」の2種類があります。
「含蜜糖」には黒い色の蜜が含まれている茶色いお砂糖です。
黒糖や和三盆などが「含蜜糖」に分類されます。
茶色い砂糖をなめると、ゆっくりと奥深い甘さが口の中に広がります。
色が付いた茶色い砂糖に含まれる蜜には、ミネラル成分がたっぷり含まれています。
お料理に使うと、コクがあり素材のうまみを引き立ててくれます。
また、煮物などに使うと照りが出るので、すき焼き、豚の角煮、ブリの照り焼きなどは美味しくなります。
「分蜜糖」はその蜜だけを抜き出して精製した白いお砂糖です。
上白糖やグラニュー糖などたくさんあります。
白いお砂糖は糖度が高く、口に入れた瞬間、すぐに甘味が感じられます。
白い砂糖は「甘み成分」がほとんどで、ミネラル成分がほとんど残っていません。
お料理に入れても色がつかないため、ケーキなどの洋菓子づくりにも重宝されます。
また、味を決める最後のひとさじは、白いお砂糖のほうが調整しやすいです。
使う分だけシュガーポット
砂糖は湿度の影響を受けやすく、湿度が固いとドロドロに溶け、逆に乾燥すると固まってしまいます。
これを繰り返すことで、大きな塊になります。
家庭で砂糖をサラサラのまま保存するのは難しいですが、使う分だけシュガーポットに取り出して、残りは密閉して湿度が一定の場所で常温保存します。
固まってしまった砂糖は、霧吹きなどで少し水分を与えるとサラサラになりますが、水分が多すぎるとベタベタになってしまいます。また、茶色い砂糖は、水分が多いとカビが発生したりすることがあるので注意が必要です。
砂糖を入れる容器は、湿度の影響を受けにくく、かといって乾燥しすぎない容器を選んでください。
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